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2020.06.01

日々の暮らしを彩るプロフェッショナルの仕事術 vol.2

「5年先の未来を描く、建築家のコミュニケーション術」
建築家 永山祐子氏

 

 

日本を代表するクリエーターをゲストに招き、独自の仕事術を伺う本連載。
第二回は建築家の永山祐子氏。「LOUIS VUITTON 京都大丸店」「豊島横尾館」などのプロジェクトなどを手掛け、ドバイ万博では日本館のデザインを担当するなど活躍の場を広げる永山氏。26歳と若くして独立したことでの苦労もあったが、だからこそ今に繋がる仕事術が身に付いたという。ビジネス全般に通じる、建築家目線のコミュニケーションの取り方とは。

 

 

 Work

 

PHOTO by Daici Ano

 

PHOTO by Daici Ano

 

Public Relations Office of the Japan Pavilion of the Expo 2020 Dubai

 

Public Relations Office of the Japan Pavilion of the Expo 2020 Dubai

 

 

 interview

 

依頼内容を根本から見つめ直し、真に必要とされる建築を考える。

 


—巨大なショッピングモールからラグジュアリーブランドの空間設計など、様々な分野を手掛ける永山さんにとって、建築家とはどんな仕事でしょうか。

未来を描く仕事だと思っています。
建築というのは、その街や場所にとって良くも悪くも大きな出来事です。間違ったものを作ってしまうと、ただの巨大な箱を作ることになってしまうので、慎重にならなければなりません。5年、6年と長い時間を掛けて建てるわけですから、完成したときには世の中は大きく変わっています。常に未来の姿を想像しながら、そのときの暮らしぶりがどうなっているのか、予測はできないまでも「こんな未来だったらいいよね」という未来像みたいなものを形作っていくことが重要です。

クライアント側の要望ももちろんありますが、実はそもそも完璧な要望を出す、というのはかなりのスキルが必要とされること。建物の役割はどんなもので、それは本当に世の中に必要とされているのか、根本的な部分にまで立ち返って、疑問があれば、こんなやり方はどうでしょう、と提案もしていきます。

 

—確かに、根本がしっかり煮詰まっていないと出来上がる建築もすごく曖昧なものになってしまいそうです。しかし、相手がクライアントだと、なかなか言いにくい部分もありませんか。

組織設計※1ではなく、私たちのようなアトリエ系※2の事務所に求められているのは、むしろそういうところだと思うんです。もちろん、最初は理解されないこともあります。でも、そこは丁寧に言葉を尽くしたり、内部に対するワークショップなどを通じて、クライアントが言葉にできていない部分を引き出したり、汲み取ることが必要です。それも建築家の仕事の内だし、その方が結果的に上手くいくんですよ。本当に重要なのは「クライアントが建築をどう使いこなして、そこに来る人たちに喜びを与えられるか」ですから。

 

※1 一つの建築事務所で意匠、建築構造、エンジニアリングシステムなどの計画・設計が可能で、建築現場における監理も行う
※2 個人が主宰する設計事務所

 

—プレゼンのスキルはもちろん、説得する力も必要とされると思いますが、そこはどのようにクリアしてきたのでしょうか。

建築の世界では、本当に小さなことが大問題に発展しかねません。それを説得するには、緻密な説得材料を集めて “裏を取る”、いわゆる証拠が欠かせません。その上で、至って冷静に話すように心がけています。とはいえ、必ず説得をしなければならない勝負の日みたいなものはあるわけで……そのときには、どうしても熱が伝わってしまう部分もあるとは思いますが(笑)

 
 

良い建築は、良いコミュニケーションから。

 


—建築や空間のデザインにおいて、普段から意識されていることはありますか?

一番は、日々の観察を怠らないことです。そして、考え続けること。個々のプロジェクトに関しては「良い建築が生まれるための一つのきっかけとして、どんなものが必要か」ということを常に意識するようにしています。

 

—“良い建築”とは具体的にはどんなものでしょうか。

格好良さや美しさだけを追い求めるのではなく、街や人に良いインパクトをもたらしてくれるもの、でしょうか。良い建築は未来を感じさせてくれるし、これまで気付かなかった価値を気付かせてくれます。ただ、そういうものを作りたいと常々思っていますが、建築というのは建築家が直接手を触れて作れるものではありません。大勢の人が関わってようやく形になるものなので、良い建築を作るためには、良いコミュニケーションが必要不可欠です。

建築業界は縦割りの社会。現場の職人さんたちに伝わる頃には、伝言ゲームのように伝えたいことが正しく伝わらないことがよくあります。どの職人さんにも、しっかりと建物のコンセプトを理解してもらうことは、建物の完成度を上げる上でとても重要なので、しっかり伝わる単純明快なコミュニケーションが求められます。

 

—良いコミュニケーションのために、どんなことを心がけていますか?

まずは、自分の常識を当たり前と思わないこと。例えば、建築模型には見方があって、私たちは見れば部屋の完成図がなんとなく想像できますが、慣れていない人には難しいということ。人によっては模型よりも写真やCGの方が分かりやすかったりすることもあります。いろんな視点があることを経験し、相手がさらに別の人に伝えるときのことまで想像し、伝える手間を省かないことを心がけています。

 

 

もう一つは、相手へのリスペクトです。私は26歳で独立していて、当時は若さゆえ職人さんにその気になってもらうまで苦労しましたが、相手への敬意を示しながら想いを共有することで、上手く事が運ぶようになりました。一緒に作り上げるという意識で協力をお願いする。ひとり一人に良い仕事をして貰うことも、私たち建築家の役目ですから。

 
 

お金ではなく、面白さや意義で仕事を選びたい。

 


—現在12名以上のスタッフの方がいらっしゃるとのことですが、そのスタッフの方たちとのコミュニケーションはどうでしょうか?

人によってコミュニケーションの理解能力が違いますから、個々に合わせながら伝えるように心がけています。とはいえ1から10までフォローできる時間はないので、最初に「これが大事だよ」とプロジェクトごとの共通言語をしっかり共有するようにしています。そうすることで、個々が自立的にものを考えられるようなベースが出来上がります。そもそも優秀な人に来てもらっているので助かっているということもありますが(笑)。

 

—事務所を立ち上げられて19年目になりますが、仕事の内容や規模も大きくなっていく中で、ターニングポイントになったお仕事はありますか?

「ルイヴィトン京都大丸店」でしょうか。建築の世界では、前例のない仕様は5年後、10年後にどうなっているかも分からず、金銭的なリスクも大きいので誰もやりたがらないんです。それを説得するのにとにかく苦労しましたね。何度も何度も検証を重ねつつ、いろんな人にも協力を頼んで「これなら絶対に大丈夫だから」となんとか口説き落としましたが、一時は「これを実現できなければ、私の建築家人生、終わりかも」なんてすごいプレッシャーで。一番大変なプロジェクトでしたけど、だからこそ成長できたと感じたお仕事でした。

今思えば、そういった新しいお仕事で常に成長させてもらっているのだと思います。お金を主体に考えることで、もっと効率良く会社として成長させることはできますが、お金で仕事を選ぶことはしたくないし、ルーチンワークも苦手で……。それよりも、面白さとか、やる意義があるかどうかとか、そういうところで仕事をしたい。そのためには地味な積み重ねが大切で、信頼を得られる仕事をしなくてはいけません。そうやってまた新しい仕事に繋がっていくのだと思います。

 

—お仕事としてはコンペが多いと聞きましたが、そちらはどうでしょうか?

そうですね。実はそういった仕事の方が比率としては大きくて、最近は指名コンペで5〜6人から選ばれる形が多いです。営業はほとんどしていなくて、この人にお願いしたい、って思ってもらえる中で仕事ができているのがすごく嬉しいです。毎回プレッシャーは大きいですけれど(笑)。

コンペの際に意識するのは、クライアントが求めていることを把握した上で、いかに想像を超える発展形を見せられるか。ただあまりにも相手の理解を超えすぎる事はしないように気を付け、必ず相手の立場に立ったときの印象を確認するようにしています。さらに第三者に分かりやすい言葉で説明することができるかといったことも確認するようにしています。

 

—最後に、今後のビジョンを教えてください。

建築家として地域や場所と広く関われることができ、多くの人に何か新しいきっかけを与えられるようなものを手掛けていきたいという想いは昔からありますが、何か大きな野望があるわけではありません。先ほども言った通り、面白さとか、やる意義のようなところで、仕事が出来れば有り難いですよね。事務所の規模が縮小したとしても、自分が良いと思えるものを作り続けられるなら、それが一番嬉しいことですから。

 
 

 Column

 

日々を彩るプロフェッショナルの愛用品

 

プロフェッショナルたちが普段持ち歩いている必需品や仕事道具を見せていただきながら、モノに対するこだわりを紐解く。

 

 

仕事においては超効率化を図っているという永山さん。それだけに普段から愛用している仕事道具はいたってシンプルだ。

「iPadは結構前から使っていたのですが、Apple Pencilが登場してから本格的に移行して、メモ帳などは持ち歩かないようになりました。事務所にいることは少ないので、メモやメールの確認といった基本的なことはもちろん、送られてきた資料に目を通して修正を書き込むこともできるので、重宝しています」

 

打ち合わせ先や移動中にぱっと思いついたアイデアを書き込むにも、フリーハンドでメモが出来るのがいいのだとういう。しかし、デジタル派なのかと思いきや、物を選ぶ基準はアナログ的な思考も大切にしている。
「似合うねって言われる服に青が多く、私自身ロイヤルブルーがもともと好きなので、自然と青が多くなっています。
世界中どこにでもあるブランドものには興味があまりなくて、どちらかといえば、職人の技が感じられるようなものが多いですね」


 

 

そう言う永山さんが普段から愛用しているというガルーシャ(エイ革)の名刺入れは、日本の作家が手掛けたものだそう。今回、永山さんにyuhakuの財布を贈らせていただき、選んでもらったのはラウンドファスナーの長財布。もちろん青色。実はyuhakuでも一番人気のカラーだ。

 

 

「yuhakuさんの商品は、職人さんが持つ技に対して、きちんと向き合って作っていることが感じられるので好感を持ちます。一点一点丁寧に作られていることが伝わってくるし、それが魅力になっているのだと思います。この薄型の長財布なら、旅行用としても重宝しそうです。」

 
 

  Profile

 

永山祐子

1975年、東京都出身。昭和女子大学生活美学科卒業後、青木淳建築計画事務所に勤務。26歳で独立し、2002年に永山祐子建築設計を設立する。主な仕事に「LOUIS VUITTON 京都大丸店」「豊島横尾館」など。ドバイ万博では日本館を手掛ける。JCDデザイン賞奨励賞、ロレアル賞奨励賞、AR Awards(UK)優秀賞、Architectural Record Design Vanguard 2012(USA)受賞ほか多数。

 
 

  Goods

 

永山祐子氏が選ぶyuhakuのアイテム

Art of Flower 薄型ファスナーウォレット

商品番号:YFF114
カラー:Blue

 



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